マスク制作ウラ話

このページは、現在の型ができあがるまで、試行錯誤している最中(2018年)に書き留めたものです。


INAZUMA ICHIGOの型紙はオリジナルです。

一番最初のマスク。

当初から切り替えをつけています。

最初に作ったものを踏まえて、改善していきました。

思いっきり「白はイヤ」と書いています。

手作りでマスクを作るキッカケのひとつに、周囲が白マスクばかりで嫌だったというのがあるのです。

現在は、白マスクも必要だと思ってます。急にいる時があるんですよね。。。。

レースつけて、可愛いくしたつもりが・・・。

大きすぎました。

ウィルス感染防止のため不織布マスクも入る大きさにしたので、大きいのは仕方ありません。ガーゼ12枚。布団をかぶっているかのような暖かさです。真冬向きですね。

真冬以外の季節も使用したいため、どうしようか考えました。まず、不織布マスクを入れる条件をはずします。おしゃべりしやすいのがほしいという希望もあり。そこで、空間を作れそうな、立体のマスクを作ることにしました。

円周率つかって計算して、形を作っていきます。

曲線を描くのに抵抗がないのは、高校生の時、これでもかっていうぐらい、フリーハンドで円や関数の図をたくさん書いたから。

切替部分の占める割合をいろいろ変えて作ってみて、どれが一番、顔が綺麗に見えるか検証します。

モニターの方に試作品を渡して、貴重な感想を伺います。いつもありがとう。

切替のないほうが綺麗に見えるマスクもあります。こだわりすぎるあまりにいろいろ見失い、モニターさんからの感想により、気づいたことも多いのです。

このモデルの子、すごーくよかったんですけど、今はもう、いません。・・・割れてしまった、風船ちゃん。

同じ色だからといって、モデルに向かない子もいるんです。

コロコロと動き回って、全然落ち着いてくれません。やっと撮れたけど、可愛くありません。

モデル探し(風船づくり)に疲れてしまった結果、意外なところに適任がおりました。チーズの空きケースのチズちゃんです。

モデルも決まったし、安心して、作っていきます。

たくさんできました。

喜んだのもつかの間、初期に作って使い続けていたマスクが、少し窮屈に感じるようになってきました。未使用のものと比べてみると、1cm以上も差があることに気づきます。

洗濯によって、縮んだのです。

裁断前には必ず水通しをしています。

花粉が気になるため、室内で干しています。

水通しの仕方に不十分なところがあったかもしれないので、やり直しました。けれど、これが原因ではなかったようです。

「度重なる洗濯」によって「縮んだ」という事実。

さぁ、どうする。

ここからは、しばらくの間、画像なし、文字が続きます

どんなことで悩んでいるかを記載していきます。

・縮んでも使い続けることができるものを作ればよいのではないだろうか(できるのかそんなこと)

・縮んだら、新しいのにすればいいのではないだろうか(エコじゃないよね、でも一年に一度なら新しくするのもアリかな)

他にも、思うこと。

・頬全体を隠したい(なぜならシミを隠したいから)

・カラス天狗と言われたくない(実は作成当初から逃げ続けていた問題)

・ぼぉーっとのぼせるのは、なぜだろう(電車の中で)

作り直すのは、決定です。

まず、条件を再確認します。

・外出可能

・口紅がつきにくい

・小顔に見える

・ゴムで耳が痛くならない

・メガネがくもりにくい

・小さすぎず、大きすぎず

・ゴムが抜けてしまった場合、通しやすくする

そして、新たな条件も足していきます。

・縮んでも負担にならない形

・頬全体を隠す

・カラス天狗にならない

・のぼせないようにする

大事なことを忘れていました。

・美しいラインであること

この世の中、ほとんど、ぱっと見で判断されてしまうのです

のぼせる、というのは、それだけ密着性が高いこと、というふうに解釈しようと思います。ただ、このままで良いわけない。形に問題ありか、生地に問題ありか。生地は今のところ、表もウラもダブルガーゼ。

さて、頬全体を隠すように作ると、カラス天狗にならなくてすみます。ここはクリアできそうです。

どうして今まで逃げ続けていたのでしょう。「立体マスク=カラス天狗は仕方ない」という思い込みですね。この場合に限らず、思い込みはよくありません。反省です。

子供向け柄なことに気づき、試作用と化した「アリス」

頬全体を隠すというのは、なかなか至難の技でした。ゴムを入れたら、目尻にかぶさってしまってOUT。横幅が広くて、正面から見るとOUT。でも横幅がなさすぎても、なんだかとっても悲しくなります。包まれた感じを優先しすぎて、喉をしめつけてOUT。たての長さを短くしすぎて、顎に引っかからずOUT。

残る問題も整理しておきます。

・のぼせるのは、形を変えるか生地を変えるか

・縮んでも負担にならない形はどういうものか

フェイスラインを綺麗にとっていくと自然と全体の形が変わったので、もしかしたら、のぼせないかもしれないし、縮んでも負担にならない形になるかもしれないという気がしてきました。そのため、この問題は、使用を続けてみて

あとで考える

ということで、今は考えない。

あと一息というところなので、表と裏で違う布で作ろうと思い、作業を進めていたら・・・裁断の仕方を間違えていました。出来上がりが左右違う色になるという初歩的なミス。

やり直し、完成した!と思ってモニターの方にいち早く「できた!」と連絡したのに、数十分後に違うミスが発覚。即「もうちょっと待って」の連絡をいれました。あぁ、恥ずかしい。

焦りすぎかもしれません。落ち着くために、柄派だけど「無地で作る」という試練を自分で課します。けれども、それに押しつぶされ、時間ばかり経っていきます。どんだけ無地イヤなんだっつう、自分でも呆れるわ。

近いうちに無地の白マスクも作らねばいけなくなるのです。どこかでバランスとらないと、作業がすすみません。

無地マスクを作る傍ら、柄マスクも作成することにしました。3対1ぐらいの割合で。これでモチベーションアップです。問題解決。

はい、つぎ!

工程に問題ありそうです。一つ作るのに、裁断含めて2時間かかっています。ミシンで縫っている時間は、ほとんど1箇所につき数秒です。仕上げの押さえミシンが一番長いけれど、大きいサイズでも5分もかかりません。

何が長いかというと、「アイロン」と「まち針うち」。

アイロンは、主に割る作業。これを怠ると、悲惨な仕上がりになります。だからアイロンは絶対に手を抜けません。

「へら」も使います。表に返した時に大活躍です。マスクを作るまで「へら」を使ったことありませんでした。いらないとさえ思ってました。ごめんよ、今まで、ないがしろにしていて。

まず、アイロンの使い方。重いから腕が痛いし、買い換えたほうがいいのか、と思いましたが、ちょっと待って。数行前の「絶対に手を抜けない」を見直すことにします。「絶対に〜できない」は思い込みです。何か手があるはず。

ここにも”へら”を活用します。アイロン数工程あるうち、2工程を、”アイロン”から”へら”へ。これで、体力的にも(重かったから)、精神的にも(かけにくい箇所だったから)ラクになります。

へら、すごい。

小学生の時からずっと持っている「へら」です

アイロン問題、解決しました。

はい、つぎ!

次は、まち針うち。これに時間とるのは、しょうがないのか?

調べたら、”クリップ”と”合印”を発見。そうか”合印”!!!早速、型紙に取り入れることにします。クリップも使いましょ。タグ付けに便利!さぁ、これで、ストレスがかなり減りました。

外出しました。もちろん自分用になったボツ作品をつけて。

今は12月。でもマスクをつけて電車に乗っていたら、次第に暑くなってきました。店内にいても暑い。外に出たときはちょうどいい。

屋内にいると、ダブルガーゼ2枚(つまりガーゼ4枚)は暑い。暑くて汗かいたら、カゼひいちゃうよ。それは困る!

屋内では、不織布マスクでも寒くないんですよね。「寒くない」と「暖かい」は違うと思うけど。「むし暑い」はイヤだな。ガーゼマスクが暑いと、敬遠されますね。そうか。

だから流行っていないのか。

なんか、ものすごく大事なことに近づいた気がするけど。言葉を探すのがもどかしい。冷房が効いて乾燥している夏のほうが必要だったりするのかも。よし。

ここには、あとで戻ってきて考える。

外出したことによって、また型紙を直したほうがいい部分があることに気がつきました。なかなか完成しません。少し落ち込みました。でも、そもそも快適に外出するためのマスクを模索しているのです。だから、その快適さに一歩でも近づいているんだ、と思えば。

がんばろう。がんばるよ。がんばれるよね。

なんと、白地に白模様のコットン100%生地を見つけました。私のためにあるような生地じゃないか!即買いです。これで白マスクを作るのが少し楽しみになってきました。『天からのご褒美』かと思ったよ。いや、待て待て。白マスクは見たくもなかったんじゃないか?だったら、これは「しょうがないから模様つけてやるよ、白作れ」ってことではないだろうか。『天の策略』ですか?まぁ、いいです、ええ、いいですとも。作ってみようじゃないか。

作ります。

白マスク。

 →(白模様いり)


カラーマスクひろめ隊の挑戦が始まるのは、これからなのだ!

最後までお読みくださり

ありがとうございました